動画と著作権

公開日: | 最終更新日: 2018/06/06 知っておきたい権利と安全 

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ビデオ・動画を公開しようと思ったときに、まず気をつけてほしいのが《著作権》の問題です。

他人の動画をコピーして自分のチャンネルで公開するといった明らかな盗用・パクリ行為はもちろんダメですが、

自分が編集した動画でも、うっかり誰かの著作権を侵害していてアカウント停止などのペナルティにつながるケースがあるので、動画と著作権に関して注意すべきポイントを以下にまとめました。

著作権とは?

著作権とは、考え・気持ちが表現され形になったもの(文芸、学術、美術、音楽など)についての権利で、著作権法によって規定・保護されています(著作権法)。

動画や写真も著作権の対象です。

音楽・BGMの著作権に気をつけよう

ウェブへの公開やSNSへの投稿を目的として動画を編集する場合、音楽の著作権について知っておく必要があります。

CDの音楽は、基本、使っちゃダメ

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音楽の著作権は、JASRAC(ジャスラック)などの著作権管理団体が管理しています。JASRACは、YouTube・ツイキャス・ニコニコ動画など、複数の動画サービスと包括利用許諾契約を締結していますが、

たとえば、

YouTubeにアップする動画には、自分で買ったCDに入っていて、かつ、JASRACが著作権を管理している曲は、自由にBGMとして使ってもいいのでしょうか?

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答えは No です。

許諾契約を締結しているサイトにアップする動画に入っていていいのは、原則、動画制作者がJASRAC管理楽曲を《自分で演奏した場合》で、CDなどの音源を使いたい場合は、音源製作者(レコード会社など)から個別に許可をとらなければいけません。

動画投稿(共有)サイトでの音楽利用(JASRAC)
ジャスラの音楽著作権レポート(JASRAC)

例外として、

音・音楽を《素材》として無料配布もしくは販売している音源・商品(CD等)は、動画のBGMにも使うことができます。

この場合も、著作権は、音楽製作者にあります。かならず《利用規約》などを確認し、内容を守って使用しましょう。

撮影のときに入った音楽にご注意

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ビデオ・動画を撮影したお店や会場で流れていた音楽(お店や会場のBGM)についても、著作権・著作隣接権(音源製作者らの権利)を尊重する必要があります。

撮影の際には、スタッフさんや管理者さんに撮影の許可をお願いすると思いますが、撮影許可と音楽の著作権は別の問題なので、撮影許可によって音楽を公開していいということにはなりません。

流れていたBGMがフリーの音楽素材であり、ウェブへの動画公開といった使用方法についても利用規約に反していないと確認できればそのままでも問題ありませんが、そうでない場合、撮影した動画に音楽が入っていたら、編集時に音を削除する必要があります。

いい話が聞けた!いい音撮れたなぁ♪ってときでも、BGMが流れてたら音や声が使えなくなっちゃうという、動画制作者泣かせなポイントなのでご注意を。

BGMが流れている場所では、音が使えないことを覚悟して撮るしかなさそうです。営業時間外に撮影させてもらえるといった機会には、BGMを一時的に切ってもらえるかお願いしてみてもいいかもしれません。

+++

以上は、動画の共有・公開を前提としてまとめたものです。

自宅で家族と見るだけのために動画を制作する場合には、「私的使用のための複製」が認められます。詳しくは下記ページなどをご参照ください。

著作権法(総務省行政管理局 法令データ提供システム)
著作権法第30条とは(JASRAC)
著作物の利用が可能な場合(fractal law office)

画像素材はどうやって探していますか?

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画像・写真にも著作権があります。

動画に画像を差し込みたいなと思って、(自分で描いたり撮影したりではなく)素材を探すことにしたとき、たとえば「画像 フリー」とか「写真 無料」とか検索したとして、Googleなど検索エンジンの検索結果の画面では、その素材が本当に無料で提供されているものかどうかは確認できません。

それは、無料素材のサイトの提供画像かもしれないし、そうではなく(たとえば)入場「無料」のイベントについて取り上げたブログ記事に掲載されている写真かもしれないのです。

後者であれば明らかに無料素材ではありませんし(※)、前者であったとしても、素材の提供元のサイトで著作権者による使用条件(規約等)を確認する必要があります。

※ショップ・大手メディアから個人ブログまで(素材提供サイトをのぞく大半の)ウェブサイトの写真や画像は、誰かに提供するためのものではありません。無断転載禁止と書かれていなくても、無断で転載すれば著作権侵害にあたります。

検索で素材を探したときは、かならず画像の掲載サイトまで行って、それは提供されている素材なのか、提供されている素材の場合、利用の条件はどのような内容かをしっかり確認しましょう。

まとめ

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動画にも画像にも音楽にも著作権があります。

わかっていながら著作権侵害…というのは論外ですが、知識がなければ、知らず知らずのうちに誰かの権利を侵害してしまうかもしれません。

著作権侵害が判明して動画投稿サイト等でアカウント停止になってしまったという話もちらほら耳にします。著作権について正しい知識を身につけ、権利を尊重して、動画を末永く楽しみましょう。

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